お歳暮の時期はいつからいつまで 誰に何をあげるの?NGなものはある?

お歳暮の時期はいつからいつまで
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お歳暮の時期はいつからいつまで
「年の暮れ」という意味をもつ「お歳暮」。日ごろお世話になっている方々に、感謝の気持ちと、「これからもよろしくお願いします」という挨拶を品物に込めて年末にお贈りする、日本独自の風習です。

しかし、いざお歳暮を贈ろうと思っても、いつ届ければいいのか、どのような物をお贈りすればいいのか、迷うことも多いと思います。今回は、お歳暮のルールやマナーに馴染みのない方へ、「お歳暮の基本ルール」と「失敗しない選び方」をご紹介します。
[br num=”1″] お歳暮のお返しマナーについてはこちらをご参照ください。

目次

お歳暮の時期はいつからいつまで?あげる人は誰に?

まずはお歳暮の基本ルールから。感謝の気持ちが大切とはいっても、マナーに則ったものでなければ、失礼な行為となります。しっかりルールを確認しましょう。

お歳暮の時期は?

冒頭でも述べた通り、お歳暮は暮れに行う風習です。具体的な時期は12月10日?12月20日ころ。ただし、最近は時期が早まっており、関東では12月に入れば贈っても失礼には当たらないようです。もし時期を逃してしまったら、「寒中御見舞」という名目で贈りましょう。

お歳暮は誰に贈るの?

お世話になった方へのお礼の意味がありますが、必ずしも贈らなくてはいけないものではありません。一般的には次のような方に贈る人が多いです。

・実家や義実家の両親
・仕事上の取引先
・結婚式の仲人や主賓 (ただし最近は、仲人に結婚後3年、主賓に結婚式をした年までお贈りするのが目安となっています。)
・自分や子供の習い事の講師 (公立学校の教師には贈らないこと。公務員は金品を受け取ることができません。)
昔は職場の上司に贈ることも多かったようですが、現在はコンプラの観点から私的な贈答は禁止されていたり、好まれないこともあるようです。

お歳暮の相場

プライベートで贈る場合、3000円?5000円が相場です。特にお世話になった方や目上の人には5000円程度が妥当でしょう。
ビジネスで贈る場合も5000円程度が無難です。あまり高額すぎないように、1万円以内で押さえたい所です。

お歳暮ののし

のしは赤金の花結びを使います。上段に「御歳暮」と書き、下段に名前を書きます。名前は苗字のみか、苗字では誰だか分かりづらい場合はフルネームを記載します。
会社から贈る場合は、のし下段に会社名と役職、氏名を書きます。会社名を右側、役職と氏名を左側と2列で書くのが一般的です。社長の名前を入れるのか、部長や支店長の名前を入れるのかは、取引先との関係によります。
なお、株式会社を(株)と略して書くことは失礼にあたるので、注意してください。

お歳暮におすすめの品物は何?贈ってはいけないものはある?

お歳暮を贈る際多くの方が悩むのが、「何を贈るか?」だと思います。もちろん相手が喜ぶものが良いに決まっていますが、必ずしも相手の嗜好を把握しているとは限りません。
相手の様々な年齢や家族構成といった情報から、より良い品物を選ぶヒントをご紹介します。こちらを参考に贈り物を選んでみてください。

相手の年齢に合わせる

品物を選ぶとき、最も考慮すべきは年齢です。高齢の方に高カロリーなスイーツを差し上げても、食べないかもしれません。一般的にその年代が好みそうな物を想像しながら、品物を選びましょう。
(例)
高齢の方 → 魚の粕漬け、お茶、乾麺の蕎麦やうどんなど
若い方  → 有名店のスイーツ、ワインなど

相手のライフスタイルに合わせる

趣味や人生のステージによって、必要なものは変わります。相手の日々の生活が分かるようであれば、考慮しましょう。
(例)
一人暮らしの方 → レトルト食品や缶詰など (料理しなくても良いもの)
新婚の方    → お洒落なアメニティグッズやお風呂マット・トイレマットなど、新居に必要なもの
料理が趣味な人 → 活エビ、活カニなど

相手の家族構成に合わせる

相手本人だけではなく、家族全体で好まれそうなものを選んでも喜ばれます。
(例)
夫婦のみの家族 → 名店のお菓子やお総菜など、量より質を重視したもの
子供がいる家族 → ハムやソーセージなど、ボリュームがあるもの
祖父母と同居している家族 → のり、いくら、シャケフレークなど、世代関係なく好まれるもの

季節に合わせる

お歳暮は季節の挨拶。季節感を出すことはとても大切です。少なくとも季節に合わない贈り物はやめましょう。
(例)
てっちりセット、お正月用品やお節料理の具材など。(アイスクリームのような夏の食べ物や、明らかに冬が旬ではない食べ物は避けましょう)

地元の名産品を贈る

相手は、「地元の人から贈られてくる特産品であれば、味も質も間違いない」と喜ぶでしょう。また、地元のアピールにもつながります。
(例)
新潟から米や清酒、香川から讃岐うどん(乾麺)など

毎年同じこだわりの品を贈る

毎年同じ品物を贈ると、受け取る側は「△△さんから○○が届くから、年末に孫を招待しよう!」と、計画が立てやすくなります。
かくいう私も毎年親戚に「いくらの醤油漬け」を贈っています。甥姪たちには「いくらのおばちゃん」と呼ばれ、毎年楽しみに待ってもらっています。

ビジネスで贈る場合

取引先のオフィスに贈る場合は、有名店のお菓子が無難です。社員に配ることも考えて、個別包装されているものを選んでください。また、辛かったり甘すぎない、万人受けする味が良いでしょう。
コーヒーやお茶といった、オフィスで必要なものを差し上げても喜ばれます。

お歳暮にふさわしくないもの、NGなものは?

・日持ちしないもの
・クール便を送る場合は、品物によっては宅配業者の保管期間が短いことがあります。相手が在宅している日に送りましょう。
・段ボールいっぱいのみかんやお餅は、すでに別に貰っていたり、本人がこだわりの品を取り寄せしていることがあります。事前に確認しましょう。
・珍味や好みが極端に分かれるもの
・絵画のような部屋を飾るインテリア

お歳暮の挨拶状と宛名の書き方マナー

本来、お歳暮は直接届けるのがマナーです。しかし最近では、百貨店や商店から直接配送してもらうスタイルが主流になりました。配送する場合は、直接感謝の気持ちを伝える代わりに、挨拶状を添えましょう。挨拶状は品物を贈る前に出してもかまいません。

お歳暮の挨拶状の書き方

個人あてでも、法人あてでも、基本は同じです。拝啓からはじまり、時候の挨拶普段お世話になっているお礼お歳暮を贈ったこと今後も引き続き関係を継続したいこと相手の今後を気遣う内容で終わり、敬具で締めます。

例えば取引先に送る場合、

「拝啓 
歳末ご多端の折、ますますご清祥でご活躍のことと存じます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
つきましては、日ごろの感謝の意を表したく、お歳暮のお品を送らせていただきました。ご笑納いただければと存じます。
今後とも倍旧のご愛顧と、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
末筆ではございますが、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げ、まずは書面にて一年の御礼を申し上げます。 敬具」

個人あてであれば、もうすこし砕けた文章のほうが気持ちを込めることができます。時候の挨拶も「寒さもひとしお身にしみるころ、○○様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。」のように、堅すぎず、砕けすぎないものが良いでしょう。
また、定型の文だけではなく、相手の近況を盛り込んで自分の気持ちを伝えると、より心のこもった挨拶状になります。

「先日皇居マラソンを完走されたと聞きました。○○様の益々お元気なご様子に、心から嬉しく存じます。」
「先月ご子息様がご結婚されたと聞き、5歳の頃の幼かったご子息様を、懐かしく思い出しました。かくも素晴らしい日を迎えられましたことを、心からお喜び申し上げます。」

このように自分の言葉で一文入れると、受け取るほうも嬉しいですよね。

親しい相手にはカードや電話で

親しい相手には、短い挨拶文をカードで添える方法もあります。

「寒さも本格的になってまいりましたが、お元気でお過ごしですか。○○の特産品をお贈りします。ご家族皆様でお召し上がりください。」

また、両親や兄弟には、電話で一年のお礼とお歳暮を送ったことを伝えてもいいでしょう。最近はメールでお礼や挨拶のやり取りをする人が増えていますが、相手によってはメールでの挨拶を失礼と感じる人もいるので、注意が必要です。

あて名はどうする?横書きなのか縦書なのか?

挨拶状のあて名は、横書きの場合左上に、縦書きの場合は一番最後に書くのが一般的です。会社あての挨拶状であっても、必ず相手の役職・氏名まで書きましょう。会社名とは段を変えて書きます。
個人宛ての場合、氏名を所定の位置に書いて、最後に「様」を付けます。奥様と連名の場合、奥様の苗字は省略して名前のみを旦那様の名前の下に書き、最後に「様」を付けましょう。名前が分からないときは、「奥様」や「御奥様」でも大丈夫です。
奥様以外の家族にも宛てたいときは、旦那様の名前の下に、「御家族様」と付けましょう。

まとめ

最近は、インターネットを通じてデパートからお歳暮を送ることができたり、地方の老舗へ直接注文できたりと、とにかく便利です。また、早めに注文をすると送料無料になったり、割引が効くこともあるので、10月頃から少しずつ贈る品物を探し始めるといいですよ♪^^。

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