2月14日、あなたは誰にチョコレートを贈りますか?恋人にのみ贈る人、義理チョコや友チョコを贈る人、みなそれぞれの想いを込めて、プレゼントを贈ると思います。
中には、外国人の男性へ贈る方もいるでしょう。しかし、以前の記事でご紹介したように、バレンタインに女性から男性へプレゼントを贈るのは、日本特有の珍しい風習です。
その点を踏まえ、外国の方へ贈るには、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?そして、どのようなメッセージを添えて贈ると、気持ちが伝わりやすいでしょうか?
今回は、バレンタインのプレゼントに添える、英文メッセージの例をご紹介するとともに、メッセージを贈る際の注意点を解説します。
バレンタインのメッセージを英語で書くには?基本の書き方
メッセージの基本スタイルは?
英語で手紙を書くときは、まず”Dear○○“と相手の名前を書き、本文の後に”Best regards, ○○“や”Love,○○“などと書きます。
しかしバレンタインの性質を考えると、これでは少し堅苦しい感じがして、場合によっては不自然です。
バレンタインメッセージは、好きな気持ちや日ごろの感謝を、親しみを込めて伝えることが大切。文面にキュートさやクールさがあれば、なお素敵ですよね^^。
バレンタインのメッセージは、形式よりも、相手の心に触れるようなもの、相手が思わず微笑んでしまうようなものを心がけましょう。
どんなペンで書くの?
特にこだわらなくて大丈夫です。日本だと「手紙は万年筆で」と思いがちですが、外国の方はあまりこだわりません。
宛て名に赤を使ってはいけないのは日本だけで、諸外国では一般的に、特段色のこだわりは無いようです。自分が好きなペン、書きやすいペンで書いてください。
ただし大人の場合、あまりポップになりすぎると、可愛らしくはなりますが、子供っぽい印象を持たれてしまうかもしれません。色々な国籍の友人と交流をもって思うのですが、多くの外国人男性が素敵だと思う女性像と、日本で受けの良い女性像は、少し系統が違う気がします。
大人の外国人男性にメッセージを書く際は、可愛らしさを全面に出し過ぎないほうが、無難かもしれませんね。
どんなカードを使えばいいの?
バレンタイン用のメッセージカードが無い場合、他のカードで代用しても大丈夫です。ただし、クリスマスや誕生日用ではなく、汎用のものであることをしっかり確認してください。
筆者は以前、バレンタインのメッセージを書くのに自宅にあったカードを代用したら、隅の方に小さく”Joyeux Noel”(フランス語でMerry Christmas)と書かれていて、大失敗したことがあります^^;。こんな筆者が言うのも何ですが、どうか気を付けてくださいね。
なお、キリスト教以外への信仰が強いと思われる相手には、宗教色がないカードを選びましょう。例えば、天使の絵や”Happy Valentine’s Day”とプリントしてあるものは、キリスト教色があるので相手の信仰する宗教等によっては避けたほうが良いかもしれません。
(ちなみに、聖バレンタインは、キリスト教の聖人です)
外国人に贈るときの注意点
前述した通り、女性から男性へ贈る日本のバレンタインはとても独特で、しかも義理チョコや友チョコの習慣があるのは、ほぼ日本のみです。
したがって、あまり日本文化に馴染みのない外国人へ、何の説明もなく義理チョコを渡すと、思わぬトラブルになりかねませんので、注意が必要です。
・外国人男性へ義理チョコを渡す場合
日本の義理チョコ文化についての説明を口頭で伝えるか、メッセージにさりげなく書き添えましょう。
女性が職場の上司で、受け取る外国人男性が部下の場合、何の説明もなく渡すと「セクハラ」と勘違いされる恐れがあります。そんなの悲しすぎますよね!
キリスト教徒以外にプレゼントを渡す場合
キリスト教徒でなくても、日本人のようにキリスト教徒に対する反発が無い国の男性であれば問題はありません。しかし、インドや一部のイスラム教の国では、国を挙げてバレンタインを禁止しているところもあります。
このような国出身の男性へ渡す場合は、メッセージに「(バレンタインだからではなく)日ごろの感謝を込めて渡します」というニュアンスを込めることで、失礼なく贈ることができるでしょう。
※もちろん、上記の国出身の方には、キリスト教徒もいます。しかし、確実にどの宗教を信じているか分からない場合は、宗教色を除くほうが無難です。
外国人男性へ贈る場合は、相手の文化や風習を尊重することが大切です。次章以降に、シチュエーションごとの英語の例文を載せますので、ぜひ参考にしてくださいね!
子供から外国人のお友達へ贈るメッセージ
子供同士であれば、セクハラなどを気にする必要はありませんよね^^。のびのびと、素直な気持ちを伝えるのが一番だと思います。
Hope you are always my best friend! Big hug and kiss to you!
(ずっと親友でいようね!大きなハグとキスを贈るよ!)
◇例2:好きな相手へ贈る場合
Happy Valentine’s Day! I really like you!
(バレンタインおめでとう!本当に大好き!)
外国人の恋人へ贈るメッセージ
相手が恋人であれば、遠慮なく想いを盛り込みましょう!日本人には濃いと感じるくらいの表現が、ちょうど良いかもしれません。
【一般的なメッセージ】
To my only one. You mean the world to me. I love you.
(私のただ一人愛するあなたへ。あなたは私にとって世界そのもの。愛しています。)
◇例4:
To my darling. Every day I discover how much I love you. Always Valentine!
(私の愛しい人へ。私がどれだけあなたを愛しているか、毎日気づかされます。ずっと好きよ!)
【遠距離恋愛の場合】
Even distance can’t keep us apart. Feel my love tonight.
(どんなに離れていても、私たちの心を引き離すことはできない。今夜は私の愛を感じて。)
【相手がイスラム教徒やヒンドゥー教徒の場合】
I know today is not important for you, but I really like to say…I do love you! You are the only one for me!
(あなたにとって今日が重要じゃないって知っています。でも言わせて・・・本当に大好き!あなたは私のたった一人の人よ!)
【告白する場合】
Be my Valentine! I’m nuts about you!
(大好きです!あなたにぞっこんなの!)
◇例8:
Do you know how much you mean for me? Happy Valentine. I always love you.
(私にとってあなたがどれほど大きい存在か知ってる?バレンタインおめでとう。ずっと愛してます。)
◇例9:
I think I’ve fallen for you. Happy Valentine!
(あなたのこと好きになっちゃったかも。ハッピーバレンタイン!)
義理チョコに添えるメッセージ
義理チョコを贈る場合は、恋愛感情が一切ないことをしっかりと伝えないといけません。相手に変な期待をさせることがないように、自分にとっての相手の位置づけを意識したメッセージを心がけましょう。
Thank you for being my friend. Hope you have a wonderful Valentine’s day!
(お友達でいてくれてありがとう。あなたに素敵なバレンタインが訪れますように!)
◇例11:職場の上司へ義理チョコを贈る場合
Please accept these chocolates of thanks on Valentine’s day. This is our way to show our appreciation to you. From all the girls at work.
(ありがとうの気持ちを込めて、バレンタインにチョコを贈ります。これが私たちの感謝の気持ちを伝える方法なんですよ。女子社員一同より。)
◇例12:職場の部下へ義理チョコを贈る場合
I’m really impressed by the work you put into it. Today, enjoy these chocolates as an expression of my gratitude.
(仕事に対するあなたの頑張りには、本当に感心しています。今日はチョコレートを食べてのんびりして。感謝のしるしです。)
まとめ
日本のバレンタインの良いところは、愛情も、友情も、感謝も、相手へのさまざまな気持ちを伝えられるところですよね。日本人はシャイですから、普段はなかなか気持ちを伝えることができないのではないでしょうか。
感情表現が豊かな外国の方は、その淡泊な態度に「あまり大切に思われていないかも…。」と誤解してしまっているかもしれません。バレンタインというチャンスを生かし、しっかりと想いを伝えてくださいね!
ちなみに、"You mean the world to me."は、筆者の大好きなフレーズです。子供の頃に母が聴いていた、ダイアナ・ロスの"Endless Love"という曲に、同じフレーズが出てきます。子供心に「外国の人は何て素敵な表現をするんだろう!」と感心したものです。
大人になった筆者は、未だにこの素敵な言葉を上手に活用できていませんが^^;、皆さんはぜひ使ってみてくださいね!愛情の大きさが伝わりますよ♪
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