お腹にできる『正中線』をご存知でしょうか?『正中線』と言われてピンとこない方でも、お腹のおへその下からまっすぐ伸びる線といえば妊娠の経験がなくても、あ、あるある!と気づく方も多いのでは?
今回は、気になる方は本当に「なんなの?この線は?!消すことできないの?」と夏が近づけば気になる『正中線』について、いつからできるものなのか?、妊娠線との違いは何なのか?そして正中線を消す方法はあるのかについてお伝えしていきます。
正中線はいつからできる?生まれつき妊娠してないのにある場合も?!
正中線とは、おへそを中心にして、上下に縦一本に伸びた茶色っぽい線のことをいいます。
この線は人によっては濃かったり、まったくなかったりと異なりますが、濃い場合には特に女子は夏場のビキニを着る時に気になったりしますよね。
なぜこのような正中線なるものがお腹にあるのでしょうか?
実は、正中線は胎児の頃に細胞分裂をした際の名残といわれています。
お母さんのお腹の中にいるときにできた名残なので、そのことからも分かるように、男女問わず、基本的に正中線は誰にでもあるものなのです。
でも、正中線の現れ方には個人差があるので、目立つ人もいれば目立たない人もいて、中には、小さいときからかなりくっきりとわかる人もいます。また、逆に、色が薄くて全く目立たなくてまるでまったくないかのように見える人もいます。
ちなみに、鼻の下にある線や、顎が割れている人も、正中線と同じく、この名残によるものなんですよ^^。
正中線は、妊娠すると濃くなってしまう場合があり、このため妊娠によって正中線ができると勘違いされるプレママも多いのですが、正中線自体は男女問わずある、妊娠自体とは関係のない線です。
ただ、正中線が妊娠で濃くなってしまう原因は大きく分けて2つあります。
正中線が妊娠で濃くなる理由1)肌が引っ張られる
妊娠してお腹が大きくなると、肌は急激に引っ張られ、そうなることで肌が薄くなり、今まで隠れていた正中線が浮かび上がってきます。
正中線が妊娠で濃くなる理由2)メラニン色素の分泌
妊娠すると、ホルモンバランスが変化し、メラニン色素の分泌が多くなるので、正中線が濃くなってきます。
ちなみに、妊娠による正中線が目立つようになるのは、個人差はありますが、妊娠後5か月目が多いとされています。
それから、“正中線のジンクス”っていうのがあるそうですよ?!まぁ科学的根拠はないので都市伝説の域を出ることはありませんが…(笑)
- 正中線が濃いと男の子、薄いと女の子
- 正中線ができると次の子は男の子、できないと女の子
と、こんな感じのジンクスが出回っていました。
もしかして実はエコーがない時代は、お腹にいる子供の性別を正中線で予想していたお医者さんもいたのでは?と思ったりもします。おもしろいですね^^
正中線の消し方は?お腹の縦線ケアはどうすればいい?
先に説明したように、正中線は誰にでもあるものですが、妊娠することで、ますます濃くなってしまうことが多いです。
しかし、出産後にホルモンバランスの乱れが正常化すれば、メラニン色素の分泌もおさまってくるので、正中線も徐々に目立たなくなってきます。
個人差はありますが、産後半年~1年ぐらいで気にならなくなるようです。
でも、ケアして消せるのであれば、早めに対処したいですよね?
そんな方のために、ケアの仕方をお教えしたいと思います。
ビタミンCの食品を積極的に
まず1つ目は『ビタミンC』です。
ビタミンCには、メラニン色素を抑制し、しみ等を改善したり、肌の新陳代謝を活性化したり、コラーゲンの生産を促す効果があるので、ぜひ摂っていきたい栄養素のひとつです。
果物などの食品から摂取することがおすすめですが、育児で忙しい時期なので、お手軽にサプリメントでもいいでしょう。
授乳している方は、母乳に影響があっては大変なので、安易なサプリメント選びは避け、成分表示などもきちんとチェックするようにしましょう。
新陳代謝促進を!正中線ケアクリームで保湿ケア
続いて、正中線は、新陳代謝を促進させることでだんだん薄くなる場合があります。
また正中線などの黒ずみケアクリームも市販されています。
睡眠をよく取りストレスを溜めない
その他には、睡眠をたっぷりとって、ストレスをためないことも大切です。
美と健康のためのベストタイムは午後10時~午前2時の間。
この時間帯にしっかり寝ると、新陳代謝が促進されて、肌に良いゴールデンタイムと言われています。
上手に時間のやりくりをしながらバテないようにしてくださいね^^。
ここまで妊娠による正中線についてお話してきましたが、一方で生まれつきの濃い正中線に、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?妊娠もしていないのにどうして・・・、と気になっていたお腹の縦線ですが、もともとは皆にあるものです。
妊娠していないけど正中線はしっかりあるという方は、産まれつきメラニン色素が濃い傾向にあると思われるので、上記で述べたように、ビタミンCを意識的に摂取するようにしてみてください。
食品からの栄養摂取を心がけ、美白効果のあるクリームなどで、保湿もしっかりしてみてください。
どうしても気になって仕方がない!!
なんとかして綺麗に取ってしまいたい!!
という場合には最終手段として美容外科で、レーザー治療をするという方法もあるにはあります。
・・・が、これは値段も結構張りますし、100%効果があるかどうかは個人差もあり、何よりかなり勇気がいるかと思われます^^;
とにかくご自分に合った方法が一番なので、いろいろ試してみて、正中線のケアをしてくださいね!
妊娠線と正中線の違いは何?
妊娠すると現れる妊娠線。正中線と同じものだと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここまで読んでこられた方なら、正中線と妊娠線は違うものであるというのはお分かりいただけているでしょう。
妊娠線と正中線の違いを分かりやすく説明してみますね^^。
両者は全く別々のものです。妊娠線とはどんな線であるかを説明するならば、以下のとおりです。
妊娠線とは
お腹が大きくなることで、皮膚が急激に伸びて裂けるため、肉割れが起こり、線になってしまうことをいいます。これは、お腹だけでなく、お尻や太ももなどにもできる場合もあり、痒みや痛みがあることも…
つまり、簡単に言うと、
妊娠線と正中線の違いのまとめ
妊娠線→妊娠の際にできるもので、お腹に限らず他の部位にもできて、縦一本線ではなく、無数の線。
となります。
また、元々妊娠線のできやすい人もいます。
妊娠線が出来やすい人の特徴
- 肥満気味で皮下脂肪が厚い人→皮下脂肪が伸びにくく、皮膚が裂けやすいため
- 小柄な人→小柄の人は皮膚面積が狭いのに対し、お腹は普通に大きくなるので、その分皮膚が伸びるため
- 経産婦→一度出産を経験すると、子宮が伸びやすく、急激にお腹が大きくなるため
- 双子以上の多胎妊娠の人→胎児が多い分子宮が大きくなり、その分皮膚も伸びて裂けやすいため
- 乾燥肌の人→肌に潤いがないと、柔軟性がなくなり、皮膚が裂けやすくなるため
体重の急増やお腹が急激に大きくなる時にも、妊娠線ができやすくなるので注意してくださいね!
・・・というわけで、妊娠線は、正中線とは全く違うものというわけです。
ちなみに妊娠線は、完全に消えないことが多いと言われていましたが、現在は商品開発も進み、専門のクリームが市販されるなどもしています。
できてしまった妊娠線をそのままにしておくと、一生消えずに残ってしまうかもしれないので、ぜひ適切なケアをしましょう。
さいごに
男女問わず誰にでもある正中線。意外と知らなかったことも多いのではないでしょうか?
妊娠中の方であれば、産後1年もすればほとんどの方が気にならなくなるものです。ケアの仕方次第では、もっと早くきれいになることも可能です。プレママや産後間もないママはあまり気にしすぎて深く考えたり、神経質になりすぎたりせず、適切なケアをしていけば大丈夫です。
これから妊娠される方や産後の正中線や妊娠線が気になっている方に、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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