月日が経つのは早いもので、今年も残り少なくなってきました。そろそろ年末のことを考える時期ですよね。
今回は、そんな年末には欠かせない、
- 正月飾りの意味と種類
- いつからいつまで飾るものなのか?
- 玄関の正月飾り外す日に決まりはあるのか?
- 処分の方法はどうすれば良いのか?
について、分かりやすくご説明していきます。
正月飾りの意味と種類は?
正月飾りと聞いて、まず頭に浮かぶのが「門松」「しめ飾り」「鏡餅」ではないでしょうか?
でも、実は、正月飾りにもいろいろ深い意味があるってご存知でしたか?
詳しく知ってみると、毎年飾っている正月飾りには、本来こんな神聖な意味があったんだ~!?と驚くことがいっぱいです。順番にご一緒に見ていきましょう!
門松
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門松とは、お正月に家の門などに立てられる、1対になった松や竹の正月飾りのことを指します。
玄関もしくは門の両側に飾ります。
年に一度、1年の実りと幸せをもたらすために、高い山から下りてくる神様(年神様)が、迷わず家を訪れる際の目印的な役割をしています。
松・竹・梅の3つに構成されていて、それぞれに意味が込められているんですよ。
松・竹・梅の意味
「松」の意味
1年中枯れない緑色の常緑樹で、神様が宿る木とされています。
「竹」の意味
成長が早いので、生命の象徴とされています。
「梅」の意味
1年の始まりを意味していて、おめでたい紅の梅と白の梅を飾ります。
しめ飾り
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しめ飾りとは、しめ縄を張って飾る飾りのことです。玄関ドアの中央に飾ります。
聖なる空間と現世を隔てる結界となり、その中に不浄なものが入らないようにする役目があります。
また、自分の家が神様を迎えるのにふさわしい神聖な場所だということを示し、厄払いの意味も込められています。
尚、しめ縄に飾る物には、主に次の5種類があります。
1)橙
みかんの飾りのこと。
橙は、実が熟しても、木から落ちることが無く「代々栄える」ということから、“子孫繁栄”の意味があります。
2)裏白
葉っぱのこと。
葉の裏が白いことから、“後ろ暗いところが無い”“清浄な心”をあらわしています。
3)紙垂(かみしで)
ひらひらした切り紙のこと。
“神聖・清浄”を表しています。
4)ゆずり葉
絶えることのない常緑樹ということから、子供が立派に育ち、親の跡を譲り受け、栄えるという意味があります。
5)昆布
「よろこぶ」という語呂合わせからきています。
これらをしめ縄に飾ってできたものが、しめ飾りです。
鏡餅
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鏡餅とは、年神様へのお供え物とし飾る飾り物です。
床の間や玄関に飾ります。
その丸い形から「家庭円満」を表し、重ねて飾ることから「1年をめでたく重ねる」という意味が込められています。
また、鏡餅に飾るものとして一般的なものは、下記のようなものです。
1)橙
意味は、上記にあるしめ飾りに同じ。
2)御幣(ごへい)
御幣とは、稲妻のような形の紅白の紙で、赤色には魔除けの意味が含まれています。
また、四方向に繁栄するようにという、願いも込められています。
3)三方(さんぽう)
三方とは、鏡餅をのせる台のことで、昔から尊い相手に物を差し上げるときには、台にのせるのが礼儀であるとされていたので鏡餅も三方にのせます。
4)四方紅(しほうべに)
四方紅とは、お供え物をのせる色紙のことで、四方を紅で縁取ることから災いを払い、1年間の繁栄を祈願する意味があります。
5)裏白
しめ飾りに同じ。
正月飾りは玄関にいつからいつまで飾るもの?
1章でお話ししましたが、お正月に飾るものとして、代表的なものは、「門松」「しめ飾り」「鏡餅」ですよね。
その答えは、地域によって多少ずれてはきますが、12月28日~1月7日に飾るのが一般的です。
なぜかと言うと、29日以降の年末にかけてはこんな風に考えられているからです。
まず、29日に飾るのは、“二重苦”という語呂合わせから良くないとされています。
そして、31日に飾るのは、“一夜飾り”となり、一夜飾りは、葬儀の時にする飾り方なので、縁起が悪いとされているためです。
ちなみに30日は、旧暦にすると大晦日に当たるので、31日と同じことになります。
なので、30日も縁起が悪いということになります。
続いて、1月7日ですが、この日は「七草粥」を食べる日ですよね?
七草粥は、1年間平和に暮らせることを祈願し、邪気を払うために食べるものなので、これを食べてから正月飾りを外す・・・、という由来説があります。
尚、七草粥についての更に詳しい由来や意味等については以下の記事をご参考ください。
さて、これらのことからも、正月飾りは、12月28日~1月7日まで飾る、というのが理想的なのです!
ちなみに地域によっては、小正月(1月15日)や二十日正月(1月20日)まで飾るところもあるようですよ^^。
尚、正月飾りと一言でいうものの、鏡餅については、12月28日~鏡開きである1月11日までに飾るのがいいとされています。
鏡開きは年神様にお供えしたお餅を使うので、そのお餅で作ったお雑煮やお汁粉を食べれば、1年間無病息災で過ごせる、といわれています。そのため、鏡餅は、この縁起の良い鏡開きの日まで飾っておくのです。
余談ですが、鏡開きの時にはなぜ包丁で切らないのかというと、切腹を連想させるからなのです。
こうして、ひとつひとつの意味を見ていくと、本当にいろいろな意味が込められていて、面白いですよね^^。
玄関のお正月飾りを外す日の決まりは?処分方法はどうすればいい?
本来正月飾りとは、年神様をお迎えする目印としての役目があるので、
粗末に扱うことは絶対してはいけません
2章で、正月飾りを外す日は、鏡餅は鏡開きの1月11日、門松としめ飾りは1月7日とお話ししましたが、では、処分するときはどのようにしたらいいのでしょうか?
お正月飾りの処分の方法としては以下の方法があります。
どんど焼き
近所の神社や仏閣で、どんど焼きが行われている場合は、そこに持参してお焚き上げをしてもらいましょう。
どんど焼きの煙と一緒にお焚き上げすることで、年神様が天にお帰りになる、と考えられているからです。
これは、通常1月15日の小正月に行われますが、違う日時の場合もあるので、事前に確認しておくといいですよ。
ちなみに筆者の場合は、近所の神社に行くと、正月飾りやお守りを収める場所が無料で設けられているので、毎年そこに置いてきています。後日、まとめてお焚き上げされているようです。
とはいえ、距離的に、あるいは時間的にどうしても神社に行くことが出来ないこともありますよね?
そんな時には…
家で焼却処分
焼く場所の地面を日本酒と塩で清めてから焼きましょう。
その後は火事にならないように、火の後始末はくれぐれも完璧にしてください。
ゴミに出す
ゴミに出すとはいっても、普段のゴミ出しのように他のゴミと一緒にして出してはいけません!
ゴミに出す場合には以下の手順にそって、粗末に扱う事なく感謝の気持ちを込めて出すようにしましょう。
2)塩を左・右・中央の順番で、年神様に感謝の気持ちを込めながらかけて清める
3)正月飾りを置いていた紙に包み、正月飾りだけを入れるゴミ袋に入れて出す。
いずれの手段で処分するにせよ、年神様への感謝の気持ちは忘れないようにしましょう。
さいごに
正月飾りについて順番に見てきましたが、日本の伝統的な風習は、とても奥が深いと感じることができたのではないでしょうか?
きちんとその意味や決まりを知った上で、お正月飾りを飾って新年を迎えるとともに、子供たちにもこの伝統を受け継いでいきたいものですよね^^。
どうぞ素敵なお正月をお迎えください!
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