冬のイベントといえば誰もがまず最初に思い浮かぶのが「クリスマス」や「お正月」ですよね。
この2大イベントが大きすぎてかすみがちといえなくもありませんが、「冬至」も冬を代表する大切な行事です。
そんな冬至について、
・今年の冬至はいつなのか?
・冬至といえば「かぼちゃ」ですが、冬至にかぼちゃを食べる由来と理由はなになのか?
・あったかぽかぽか冬至の湯、柚子湯の作り方
についてお伝えしていきます。
冬至はいつ?
冬至とはひとことで言うと何なのでしょう?子どもに「冬至ってなあに?」と聞かれて分かりやすく説明できますか?
辞書で調べてみると、
『二十四節気の一つ。太陽の黄径が270度に達した時をいい、太陽暦で12月22日頃。
北半球では、この日が一年のうちで太陽の高度が一番低い時で 昼間が最も短い日。
冬至には、「かぼちゃ」を食べて「ゆず湯」に入ると良い。
と、あります。
12月22日頃とはっきりと日付が決まっておらず微妙な書き方となっているのは、地球が、太陽の周りを約365日5時間48分45秒で一周していて、この365日に加えた「5時間48分45秒」という“ズレ”があるため、冬至も年によって違う日になるというわけなのですね。
今年、2016年の冬至は、12月21日です。
(※ちなみに、2015年の冬至は、12月22日(火)でした。)
また、この日は、太陽の力が弱くなって「太陽が生まれ変わる日」とされていて、この日から運気が上昇すると信じられています。
冬至は一年で一番寒い日と誤解されがちですが、実際には上記のような方式で冬至の日が決まるので、一年で一番寒い日というわけではない、ということなんですね^^。
冬至にかぼちゃを食べる由来と理由は?
アメリカではハロウィンといえばパンプキン(かぼちゃ)ですが、日本では冬至といえばかぼちゃですね^^。
では、
なぜ冬至にかぼちゃを食べるといいのでしょうか?
昔から冬至には「ん」のつく食べ物を食べると、運が呼び込めるという言い伝えがあり、「ん」のつく食べ物を「運盛り」といって縁起を担いでいました。
え?かぼちゃには「ん」がつかないんじゃないの?!と思うかもしれませんが、かぼちゃは別名「南瓜(なんきん)」なので、ちゃんと「ん」がつく食べ物なのです。
かぼちゃの他に「ん」のつく食べ物には
・人参(にんじん)
・銀杏(ぎんなん)
・金柑(きんかん)
・寒天(かんてん)
・饂飩(うんどん=うどん)
があります。
もともと、かぼちゃは本来夏に収穫される夏野菜ですが、長期保存がきく食べ物です。
昔は冬になると作物も不足して、とにかく冬を越すことがとても困難で、生死にかかわることもありました。
そんな冬の大切な栄養源が、かぼちゃでした。
更に冬至は「死に近い日」とも考えられていて、それに対して無病息災の祈願をし、その時厄除けとして食べていたのが、かぼちゃなのです。
しかもかぼちゃには、ビタミンAやカロチンが多く含まれているので、風邪の予防にも効果的です。
ちなみに、みなさん「一陽来復」と言う言葉をご存知ですか?
「一陽来復」とは、冬が終わり春が来ること。また、悪いことが続いた後で幸運に向かうこと。(陰極まれば陽となる)
また「復」は、陰陽11月や冬至のこと。
つまり、このことから、1年のうちで一番陰の強い日に、夏野菜のかぼちゃ(陽)で「気」を補うという意味からも、“冬至にはかぼちゃ”なんですね!
冬至にかぼちゃの由来やその意味を知ると、なかなか奥が深いですよね^^。
かぼちゃといえば、定番の煮物はもちろん、サラダにしたりポタージュにしたり、グラタンにしても美味しいですよね。スイーツ好きのえむちゃんママはかぼちゃのタルトも大好きです。
それから、かぼちゃのモンブラン、かぼちゃのアイスクリーム・・・etc。
冬至にかぼちゃの由来と意味を知った上で、今年は是非かぼちゃを口にしてみてくださいね。かぼちゃを想像していると、なんだか食べたくなってきましたが・・・、続いて今度は冬至の湯について説明していきますね^^。
冬至の湯、柚子湯の作り方
冬至の湯といえば、柚子湯です。では、なぜ冬至には柚子湯に入るのでしょうか?
これには大きく分けると3つの理由があります。
運を呼び込む前に身体を清めて、ゆずの香りで邪気払いをするため、柚子湯に入る。
柚子の強い香りが、邪気払いにはとっても効果的なのでしょうね!
かぼちゃの時にもお話したように、昔はとにかく冬を越えることが本当に困難でした。
そんな厳しい冬に柚子湯に入ると、身体が温まり、新陳代謝がよくなって風邪予防にも効果的です。
また、冬至に柚子湯に入ると、1年間風邪をひかない…といわれています。
それに柚子には、クエン酸、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンDなどが豊富に含まれていて
風邪予防の他にも、美肌効果・冷え性予防・血行促進等の効果が得られます。
あの何とも言えないいい香りにも、ほんと癒されますよね?。
えぇ?!そう来るか??!!
と思わず突っ込みたくなりますが、
冬至 → 湯治
柚子 → 融通が利く(柚子湯に入って健康になれば融通が利く)
という語呂合わせから来たとされています。
ちなみに湯治とは、もともとの意味は『温泉地に1週間以上の長期間滞留して、特定の疾病の温泉治療を行うこと』です。
柚子湯も健康にとってもいいですし、お家で手軽にできる「湯治」って感じですよね^^
それでは最後に、柚子湯の作り方をいくつかご紹介したいと思います。
材料は・・・、そのまんまですが「柚子」といつも入っているご家庭の「お風呂」です(笑)。
肌に触れるものなので、柚子は必ず無農薬かどうか確認しましょう。
数が少ないと香りが出ないので、たくさんい入れることをおすすめします。
肌が弱い人は、これらをガーゼやネットに入れてお風呂に浮かべてください。
また、柚子の果実を熱湯で20?30分蒸らしてから、ガーゼ等に入れてお風呂に浮かべれば、より一層肌に優しいです。
柚子をわざわざ準備するのはちょっと・・・という場合であれば、アロマバスであれば後片付けも気にせず気軽に楽しめるので、冬至の日には、パウダーの柚子湯につかる、というのもいいですよ^^。
まとめ
冬至についてご紹介してきましたが、単純に「昼間が一番短い日」というだけではなく、いろいろな意味が込められているということがお分かりいただけたでしょうか?
冬至前ですが、最近はすっかり寒くなってきたので今日にでも柚子湯に浸かりたいものです。皆さんも、是非、冬至には今日の記事を思い出して、おいしいかぼちゃ料理を食べて、温かい柚子湯に入って新しい年を元気に迎えてくださいね^^!
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