喪中の時には年賀状を遠慮しなければいけないなど、何かと気を使わなければいけません。
ところで喪中の年末年始の期間中には、年賀状以外に、
[char no=2 char=”疑問女”]喪中の年末年始の間に何かしてはいけないことはあるのか?喪中の年末年始はどう過ごすべきなのか?[/char] 疑問に思いますよね。
喪中期間、周りの人に非常識な人と思われないためにも喪中をお過ごし中の方が気になるであろう、
- 喪中の年末年始の過ごし方 初詣は行ってもいいのか?
- 喪中の年末年始におせち料理は食べる?それとも控えるべきなのか?
- 喪中の年末年始に避けるべきマナーや行事はあるのか?
について、この記事では順番にご説明していきます。
喪中の年末年始の過ごし方 初詣は行ってもいいの?
何かと忙しい年末年始。
普段の年末年始であれば、日常生活では掃除しないようなところまで新年を新しい気持ちで迎えるべくピカピカに大掃除して、年賀状も書かなくてはいけない・・・。
年が明けたら親戚一同集まって、子どもたちが来ればお年玉をあげて・・・。
と、年越しのために年末年始はやることがいっぱいですよね。
でも、喪中の場合、どのように年末年始を過ごせばいいのでしょうか?
喪中なので、“おめでたい”ことは避けるべきということは漠然とはわかってはいても、一つ一つをとってみると、何がダメで何がいいのか、どう線引すればいいのか悩みどころに感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、まずはじめに「初詣」についてお話していきましょう。
初詣の時、まず目にするのが鳥居ですが、この鳥居は「神の聖域」です。なので、喪中の時は足を踏み入れてはいけないとされています。
神社では死は「穢れ/けがれ」とされていて、穢れである期間の「忌中」は、
神社で参拝するのはもちろん、神の聖域である鳥居をくぐることもNG
一方、お寺には「死は穢れ」という考えがないので、喪中でも参拝することができます。
お寺は、お墓参りをしたり、お葬式を行ったり、死に関連している場所ですし、亡くなった方を偲ぶためにもお参りをするのは、筆者も個人的に良いと思っています。
と、ここでこんな疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。
[char no=1 char=”疑問”]神社は喪中はNGであることは分かった。
でも、喪中期間に厄年で、どうしても神社でお参りして、厄落としをしたい場合はどうしたらいいの?[/char]
そこで、神社に問い合わせてみましたところ、基本50日の忌明け後なら、お参りしても構わないとのことでした。
とはいえ、やはりおめでたいお正月期間に初詣に行くのは、気が引けるでしょう。
その場合は、小正月(1月15日過ぎ)か、立春の頃に神社に行ってお参りするといいでしょう。
または、お寺でも厄払いをしてくれるところがあるので、気になるようでしたら、お寺で行うといいでしょう。
忌明け後すぐに気持ちを切り替えられる人もいれば、まだまだ気持ちの整理がつかない人もいるはずです。
そんな方は、自分の中で大丈夫と思えたときにお参りしましょう。
ちなみに、お守りやお札を買うことやおみくじを引くことも初詣同様、忌明け後であれば大丈夫です。
厄年や神社とお寺の違いについては以下もご一緒にどうぞ
≫≫ 厄年の意味と由来、前厄・本厄・後厄の違いは?厄払いした方がいいの?
≫≫ 神社とお寺は一緒?違いと見分け方 厄払い・初詣はどっちに行くのか
≫≫ おみくじの凶の意味とは?持ち帰る、木に結ぶ、捨てるのどれが正しいのか?何回までなら引き直し可能?
というのも、細かく言うと、宗教によって異なってくる部分があるのです。
例えば「浄土真宗」と「キリスト教」です。
浄土真宗では、忌中や喪中はありません
キリスト教も忌中や喪中はありません
喪中の年末年始におせち料理は食べる?それとも控えるべき?
お正月といえば毎年楽しみにしている家族も多いのが、おせち料理ではないでしょうか?
おせちはお祝いの料理なので基本、喪中の時は食べないとされていますが、近年では、お正月の料理という形にしないのであれば、食べてもいいという傾向になりつつあります。
またお雑煮も同じような考えから食べる家庭も多いようです。
つまり、おせちをお正月の食べ物としてではなく、普段食べている料理として食べる・・・という考えなんですね。
ただ、お祝い料理としては考えないという前提なので、
例えば
重箱に入れない
お皿に盛って普段の食事と同じ感じにする。
おめでたい意味を指す食材は使わない
鯛
→「めでたい」の語呂合わせ
海老
→「腰が曲がるまで丈夫なので長寿の縁起物」
昆布
→「よろこぶ」の語呂合わせ
紅白かまぼこ
→紅は魔除け、白は清浄の意味がある
伊達巻
→諸説あるが、学問や習い事の成就を願う縁起物
錦卵
→白と黄色の二色(ニシキ)の語呂合わせ
栗金団
→「金団」=財産で、富を得る縁起物
紅白なます
→お祝いの水引きを表す。平和と平安を願う縁起物。
お多福豆
→福が多い
このように、おせち料理には、それぞれの食材に意味がこめられているので、喪中に合った食材で代替するなどして準備するといいでしょう。
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おせち料理についてもっと詳しい記事はこちら▼
≫≫ あなたは正しく知ってた?!おせち料理の由来と意味
喪中の年末年始に避けるべきマナーや行事はあるの?
では、おせちの他に、何をしてはいけないのでしょうか?
順番に見てみましょう。
正月飾りは基本NG
喪中とは、亡くなった人を偲び、一定期間、お祝いごと等を控えることなので、お祝いを意味する、
門松やしめ縄・鏡餅を飾ることはNG
ただし、こちらも地域によって若干違ってくるので、自分の住んでいる地域に合わせてください。
大掃除はOK
やはり、一年の汚れはその年にきれいにしたいもの…。
なので大掃除はOKです。
年越しそばはOK
年越しそばを食べる意味はいろいろありますが、メジャーなものは
細長いことから、長生きを願う
そんな意味があることから、喪中でも食べて大丈夫です。
注意したいあいさつは別の言葉で
「あけましておめでとうございます」等、
おめでたい言葉は言ってはいけません
「良いお年を」や「今年もよろしくお願いします」等は大丈夫です。
喪中だとは知らずに、たまたま会った人から新年の挨拶を言われたときは、つられてしまわないように気を付けましょう^^;
親戚の集まりはその意味によってOK
自分の親等が亡くなっている喪中の場合、配偶者の親戚の集まりには行っても差し支えありません。
一方で喪中の自分の親戚の集まりは、「故人を偲ぶために集まる」といったような趣旨であれば、集まってもOKです。
親戚で集まると、子どもたちが期待するのがお年玉ですよね。
子供にとってはとても楽しみなものです。その家庭によってはケースバイケースではありますが、お祝い感の強い袋(紅白の水引きetc)には入れずに、お小遣い的な形であげるのは、基本的に大丈夫です。
このように、集まる場合であってもちょっとした配慮も大切になってきます。
また、これはお正月とは関係ありませんが、喪中期間のマナーとして知っておくべきことをリストアップしました。
年末年始以外の喪中のマナー
お中元&お歳暮
→お祝いごとではないのでOK(のしは赤白の水引きなので、気になれば外した方がいい)
誕生日祝い
→OK(でも控えめに…)
結婚式の参加
→OKだが、自分の中でまだ整理がつかず、お祝いごとの席に行くことに自信が無ければ、断ってもよい。
旅行
→OK
お祭りの参加
→OK(でも派手にはせず、控えめに…)
家の増改築
→なるべく避ける。
つまり、喪中期間の過ごし方として、大まかにまとめると
- お祝いごとに関するものはNG。
- 何事も忌明け後(50日)ならOK。
- 地域やその家庭によって若干違ってくるので、その地域に合わせる。
と覚えておけばわかりやすいでしょう。
さいごに
喪中について、間違った考えや思い込みもあったのではないでしょうか?
自分の大切な人が亡くなることはとても悲しいことなので、喪中は二度と経験したくないものではありますが、もしもの時はいつあるか分かりません。
喪中についてきちんと理解し、その間は常識ある行動をとることができるよう知っておくといいですよ^^。
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喪中に忘れてはいけない喪中はがきについてはこちら▼
≫≫ 喪中はがきはいつまでに誰に出すべき?切手マナーと書き方例文まで!
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