顔の肌トラブルといえば、なんといってもニキビですね。なかでもおでこにできるニキビはほっぺたにできるニキビ同様、多くの人が悩まされるもの・・・。今回は、おでこニキビがなかなか治らないのはなぜなのか?かゆい時にはどうすればよいのかなど、おでこにできたニキビについて、適切なケア方法をご紹介していきます。
おでこのニキビが治らないのはなぜ?年代別の原因
おでこは、顔の中でもニキビができやすいパーツのひとつです。そもそもニキビというのは皮膚の毛穴に皮脂がたまり、そこに細菌が増殖して皮膚が炎症を起こすことをいいます。
そして、よく聞くと思いますがおでこから鼻のラインは顔のTゾーンと呼ばれ、皮脂の分泌量が多い部分であるがゆえにどうしてもニキビができやすい部分です。
さらにはおでこに出来たニキビは治りにくい、悪化しやすいというありがたくない^^;特徴もあります。
さてそれでは年代別ににきびの原因を見てみましょう。
10代のにきびの原因は?
10代ともなれば、ほとんどの人がニキビを経験するものです。ニキビは青春の証、なんて言われたりもしますよね。(※余談ですがニキビとは基本的に10代の思春期の人の顔にできる吹き出物のことをいいます)
その原因は大量に分泌される男性ホルモンと考えられています。思春期は身体も心も大きく発達するためにホルモンの分泌が多くなります。その余波でニキビというものができてしまうわけですね。男性ホルモンといっても女性も分泌するものなので、当然ながら女子もニキビに悩むことになります。
10代のニキビが治りにくい原因は、やはりホルモンの影響で皮脂の分泌が多くなるためであることが一番大きいです。
また最近は男子も髪の長い人が多いですが、前髪がおでこにかかっていると髪の油がおでこにつき、余計にニキビが悪化しがちです。整髪料もつきやすく、洗顔の際にも、すすぎが甘くなりがちになって石鹸の残りがおでこに残ったままになってしまうことも治りにくい原因となります。
おでこにニキビができるとそれを隠すために前髪をわざとおろしたりしますが、それが逆にますますニキビ悪化の原因となったり治りにくくさせているということです。
20代のニキビの原因は?
成長期が終わりかけた20代はさすがに10代の時ほどニキビに悩まされることは少なくなります。とはいえ、完全にニキビの悩みがなくなるわけではありません。20代といえば学生生活が終わって社会人として歩き出す年代。
学生時代には感じたことのなかった社会人として今までにないストレスを感じる人も多いです。また逆に金銭面では学生時代には経験しなかった額を手にする年齢であり、新しい遊び方を覚えて遊びが派手になってしまう人も・・・。
こうしたストレスや、乱れた生活・食習慣は、20代のニキビの原因の大きな理由の一つとなっています。一度出来てしまったニキビはこうした原因をしっかり取り除かないとなかなか治癒しません。
30代以降のニキビの原因は?
30代以降ともなれば、20代に比べ生活も落ち着いてきて、さらには健康にも関心が向くようになります。
それでもニキビが一度出来てしまうとなかなか治りにくいもの・・・。その原因は加齢とともに体の治癒能力が低下してくること、そして代謝が落ちて摂取した脂分が体の中できちんと消化されず、顔などに出てしまうことが多くなるからです。
中年期を迎えて顔の一部に皮脂が多くなってきたという経験はありませんか?皮脂はニキビの呼び水です。とはいえ、顔が油っぽいからとしつこく顔を洗い、必要な皮脂まで落とそうとすると、それを補おうと余計に体が皮脂を分泌するという悪循環も生まれかねません。これを防ぐためには適切なケアがとても重要となります。
おでこニキビにはオロナインが効果的って本当?
オロナインがニキビに効く!という話を聞いたことがありませんか?
実はこの話、根拠がまったくないというわけではありません・・・。ただしあくまで過信は禁物です。ここでその理屈を説明していきましょう。
そもそもオロナインとはなんでしょうか?あまりにもなじみ深い薬なのでついどんな薬か忘れてしまっているかもしれませんね^^;。
オロナインとは正式名称は「オロナインH軟膏」といい、大塚製薬が販売している「皮膚用抗菌軟膏薬」です。
大塚製薬のHPによれば、「殺菌作用に優れた皮膚疾患や外傷の軟膏」となっています。
そして実は大塚製薬でもニキビに効能があると表示しています。しかし過信は禁物と初めに書きました。なぜでしょうか?
それはニキビの出来るメカニズムにあります。
おでこに限らずニキビというのは、まず毛穴が汚れや皮脂で詰まってしまい、その中で皮脂がたまることで始まります。
いわゆる黒ニキビ・白ニキビというのはこの状態です。このごく初期の場合にオロナインを塗ってもまったく意味はありません。
そして、詰まった毛穴に皮脂がたまるとここにアクネ菌という細菌が増殖をはじめ、皮膚がそれに反応して炎症を起こし、肌が赤くなっていきます。いわゆる赤ニキビですね。この状態の場合に限り、オロナインは有効です。オロナインはこのアクネ菌を殺菌し、炎症を鎮める効果に優れているためにニキビが収まっていく、ということなのですね。
おでこは皮脂の分泌量が多く、赤ニキビになりやすいために、おでこのニキビにはオロナインが効くという噂話が一気に広まったのだと思われます。
確かに原理的に効果はありますが、だからといって赤くなるまで放置するのは厳禁です。ニキビは早いうちに適切な処置をしておくのが基本ですし、オロナインはあくまで家庭用の、いわば応急処置的なお薬です。ニキビ専門の薬ではないということを正しく理解しておきましょう!
おでこのニキビがかゆい時にはどうすればいい?
おでこのニキビがかゆくなる、というのは多くの人が経験していると思います。
この原因は簡単です。それはニキビが赤ニキビとなり、皮膚が本格的に炎症を起こしているからなのです。
炎症とは皮膚の赤み、腫れ、かゆみが発生することをいうので、ニキビがかゆくなるというのは当然のこととも言えるのです。
またニキビとは毛穴が詰まることだと書きましたが、これはその部分から皮脂が肌に供給されなくなる、ということを意味します。
皮脂は完全な悪者などではなく、皮脂の潤いを守ったり、ほこりや雑菌から皮膚を守る働きをするものです。この供給がストップすると肌は乾燥してきてしまうため、余計にかゆみを増長させることになってしまいます。
よってこのかゆみを止めるにはまず、炎症を抑えることが必要なのです。
そして炎症を抑えた上で、保湿をするということが重要になります。この順番が逆で、ただ洗顔をしたり、保湿クリームを塗ったりしてもかゆみを抑えることはできません。
炎症が鎮まればかゆみも退いていき、その上で清潔な状態をキープしながら保湿を行うのが正しいニキビケアの順番です。
尚、ニキビがかゆいといってひっかいたり、ニキビをつぶしてしまうと傷がついたり余計に悪化するとともにニキビ跡ができる原因となりますので、絶対にやめましょう。
まとめ
ニキビの対策には、ニキビの原理をしっかり認識する必要があります。年代ももちろんですが、個人個人の体質やライフスタイルによってもニキビができやすくなったりします。
今もしも顔のニキビに悩んでいるのであれば、なぜそのニキビができてしまったのか、しっかりその原因を考えて根本から治療していきましょう。
あなたのニキビトラブルの解決に少しでもお役に立てれば幸いです。
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