大人の手足が氷のように冷たいのは病気の予兆?治す方法は?

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「手足の冷え」は、冬場になると、特にツライですよね。あまりにも冷たい手足に苦労している人も多いのではないでしょうか?
手足はなぜ冷えるのでしょうか?まさか何かの病気ではないのか・・・?心配に思っている方もいらっしゃるでしょう。

今回の記事では、手足の冷えの原因考えられる病気冷え性の対策法についてお伝えしていきます。

目次

大人の手足が氷のように冷たいのは病気の予兆?

手足が氷のように冷たくなってしまう。家族や友達が手に触れた瞬間「どうしてそんなに手が冷たいの!」とビックリしてしまうくらい冬ともなれば手足が冷えてしまう。そんな症状にお悩みではありませんか?

手足の冷えに伴い、頭痛、肩こり、めまい、腹痛、体のむくみ、腰や足等の下半身がだるくなる、肌荒れ、生理痛、生理不順等々・・・いろいろな症状が現れるので、冷え性は、放置しておくと大変です。

ひどい冷え性ともなれば、暑い夏でも靴下をはいている・・・なんてことも!
そして、冬ともなれば、足の指先がすごく冷たくなって、感覚すらなくなってしまうほどに。

そんな冷え性とは、いったい、何が原因なのでしょうか?
実は、冷え性の原因は実に様々な要因があり、一言では片付けられないものです。

冷え性の原因例

血行不良

ストレスにより交感神経が優位になって体が緊張し、血管が収縮したままになるため血行が悪くなり、冷える

自律神経の乱れ

ストレスや不規則な生活等により、自律神経が乱れ、体温調節ができなくなり、冷える

女性ホルモンの乱れ

ストレスや更年期により、女性ホルモンが乱れ、血行が悪くなり、手足が冷える

筋肉量が少ない

筋肉運動による発熱や血流量が少ないことから、冷えが生じる
(※筋肉量については、男性よりも女性の方が少ないことから、おのずと女性に冷え性が多くなるといわれています)

この他にも、きつい補正下着やストッキング、先が細くなっているような窮屈な靴、パンプス等を、長時間身に着けていることで血行が悪くなり、寒暖を感じる皮膚感覚が麻痺してしまうことがあります。

特に若い頃は、おしゃれのために多少きつくても我慢我慢!!という気持ちになってしまうのは、女性であれば誰もが共感できるところではありますが・・・^^;

というわけで、これらの様々な原因から、冷え症になってしまうというわけです。

でも逆に、冷え性だと思っていたら、「本当は違う病気が隠れていた」という場合もあるのです。

では、具体的にどんなものがあるのか、見ていきましょう。

冷え性だと思ったら実は病気だった?!可能性のある病名は?

1)低血圧

低血圧の人は、心拍出量が少ないのですが、これが少ないことで、血の巡りが悪くなり、手足も冷えてしまいます。

2)貧血

血液の量が少ないことから、手足の末端まで血液が巡らなくなり、結果手足が冷たくなってしまいます。

3)甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌が低下し、活動性や新陳代謝が低下する病気で、高齢者の女性に多いと言われています。
この病気の症状の中に、「体温の低下や手足の冷え」があります。

4)ASO(閉塞性動脈硬化症)

四肢の動脈に、動脈硬化が起こり、血管が閉鎖する病気で、50歳以上の男性に多いと言われています。
血行が悪くなり、手足の冷えや、しびれの症状が現れます。
糖尿病の人がなると重症化したり、症状が悪化すると、足を切断しなくてはならないこともあり、注意が必要です。

5)レイノー病

寒さやストレスにより、手足の指の血管がれん縮して、循環不全を起こす病気で、40歳以前の女性に多く見られます。
指先が蒼白になり、その後紫色に変化します。
手足の指先の血流が減少することで、手足が冷たく感じます。

6)バージャー病

四肢の抹消動脈の内膜の炎症により、動脈が閉塞し、血流障害が起こる病気で、圧倒的に男性に多く、30~40代を中心に青・壮年に多く発生します。
「喫煙が関係しているのでは」と、考えられていますが、具体的な原因は明らかにはなっていません。
初期の症状として、手足の冷えが現れます。

主な可能性が考えられる病名は上記のとおりです。

尚、「冷えは万病の元」とも言われているのは、
冷えることで

  • 血行が悪くなる
  • 自律神経が乱れる
  • 免疫力が低下する

これらが元となり、いろいろな症状が出てきて、様々な病気にかかってしまうためです。

特に免疫力の低下は、様々な病気を誘発する危険性を高めてしまいます。長期に渡って免疫力が低下し、体力も落ちてしまえば、感染症にかかりやすくなりますし、場合によっては癌のリスクも高くなるという、深刻な事態も考えられるわけです。

ということを考えると、とにかく冷えは健康の大敵であるということがお分かりいただけるかと思います。

つまり、「冷えが何らかの病気のサイン」となりうることもあるので、安易に「私は冷え性だから」と決めつけず、いろいろな対策をしても冷えが治まらないときは一度、病院を受診するのが賢明な選択です。

体の冷えが収まらない、冷え性がひどいという場合に受診する病院の科は、一般的には「内科」「循環器科」「婦人科」です。
また、冷え性は“漢方”を得意としているので、漢方治療を行っているところもあります。
最近では、冷え性の治療を専門とする女性外来等も増えてきたので、探してみると良いでしょう。

手足が冷たくなると だるい、片頭痛が起きるのはなぜ?

手足が冷たいと、様々な症状が出ることは、1章でもお話しましたが、中でも「頭痛」「だるい」は、代表的な症状です。
本当に辛いですよね?

かくいう筆者も、ほんとうに頻繁に「片頭痛」になるんですよね・・・。
目がチカチカしてきて、それが治まったと思ったら今度は片頭痛。ひどくなれば、吐き気を伴う場合もあります。
そんな筆者は、ご多分に漏れず、極度の冷え性です(苦笑)

でも、なぜ手足が冷えると、このような症状が起きるのでしょうか?

まずは「頭痛」ですが、これは、冷えの原因の一つ「血行不良」が大きく関係しています。

  1. ストレスや、女性ホルモンの乱れ等により、血行不良になる
  2. 血行不良により、手足が冷える
  3. 血行不良になると、脳の血管の血流も悪くなる→片頭痛が起きる

このような流れで、片頭痛が起きるというわけです。

また、冷え性の症状一つ「肩こり」が原因で、頭痛になる場合もあります。
これは、首や肩のコリが原因で、血流が悪くなるため、頭痛が発生するのです。

このような頭痛を「緊張型頭痛」と言います。
過労やストレス、デスクワーク等で長時間、前かがみの姿勢でいたetcにより、交感神経の緊張が続くと起こりやすくなります。

一方、冷えにより、腰や足がだるくなるのはなぜでしょう?
これも、血行不良が深く関係しているのですが、腰や足がだるく感じるのは、下半身の冷えが原因です。
冷えることによって血行不良になり、血の巡りが悪くなって老廃物が溜まり、だるく感じるのです。

冷えると本当に、ろくなことがありません。何とかして治したいものですよね。
そこで、次の章では、冷えを治す方法について、お伝えしていきます。

手足の指がとにかく冷たいのを治す方法は?

手足の冷えは、万病の元になりかねないので、きちんと治したいですよね?

「冷えには漢方薬」と、よく言われているので、漢方薬や、サプリメントを飲んでみるのも一つの方法ですが、ここでは、お金を使わずお手軽に出来る方法をお話したいと思います。

では、早速見てみましょう。

体を温める

40℃くらいのお湯で半身浴しましょう。
体の中からぽっかぽかに温まりますよ。
そして、お風呂から出たら、靴下をはく等、体を冷やさないように気をつけましょう。

体を温める効果のある食べ物や飲み物を摂取

冷えを改善する栄養素と言えば、「たんぱく質・鉄分・ビタミンE・ビタミンC・ビタミンB1・ビタミンB2」です。
これらの栄養素を多く含む食材を、意識的に摂るようにしましょう。

例えば

  • にんじん、ごぼう、かぼちゃ、にんにく、しょうが等の野菜
  • りんご、ぶどう等の果物
  • たこ、いか、するめ等の魚介類
  • わかめ、のり等の海藻類
  • ほうじ茶、番茶、日本酒、赤ワイン等の飲み物

その他、チーズ、きなこ、みそ、しょうゆ等も、体を温めてくれます。
これらを使ったレシピ、例えば温野菜サラダ、生姜湯など、いろいろ工夫して摂取してみましょう。

一方、逆に、スイカ、メロン、バナナ、大根、トマト、ハム、ソーセージ、ベーコン、まぐろ、もずく、そして、アイスクリームはもちろん、チョコレートは体を冷やしてしまう食べ物です。
また、緑茶、ココア、コーヒー、ビール、ウィスキー、わさび、コショウなども同様なので、注意するといいでしょう。

運動をする

何も本格的な運動でなくてもOK!です。
まずは、ストレッチ程度の、簡単なものからでも続けてみましょう。でも大丈夫。

冷えを感じたときに、冷えを沈めて楽になる動作としては、

  • 手足の指を、「結んで開いて」のようにグーパーする
  • 椅子等に座って、手首と足首をぶらぶらさせる
  • 足の指をつかみ、ぐるぐる回す

といった動きがあります。

尚、筋肉量を増やして冷えを解消しようと、自己流で筋トレ(例:スクワットを自己流で行う)を行う人がいますが、これはやり方によっては逆効果になってしまう場合もあるので注意が必要です。

というのも、変に硬い筋肉がついてしまい、それが原因で余計に血行が悪くなり、冷え性が治らなくなってしまうということもありえるからです。
筋肉量を増やす発想は正解ですが、正しい筋肉をつけなくては、意味がないという点は注意したいものです。

指先のマッサージ

手足の指の両側面を、片方の手の親指と人差し指ではさむように、ギュッギュッと押してみましょう。
これを、親指から順に、10秒ずつくらい行いましょう。

ちなみに筆者の場合は、手全体をこすり合わせたり、指先だけを擦るだけでも違ってくるので、これをよく電車の中とかでやってます。
その場しのぎですが、氷のように冷たかった指先が、少しはマシになってくるんですよ^^

つぼマッサージ

ツボを刺激するマッサージを行うことも一つの方法です。

手足の冷えに効く、合谷(ごうこく)

手の人差し指と親指の付け根が合流するところから、やや人差し指よりの部分

全身の血流を良くする、太谿(たいけい)

内くるぶしと、アキレス腱の間の部分

足の冷えに効く、八風(はっぽう)

足の指の付け根部分。親指から小指までの間に、4か所あります。

これらのつぼを、指やツボ押しグッズで、10回くらいを目安に押してみましょう。

ただ、次のような場合に当てはまる人は、ツボ押しはNGです。

  • 体調が悪い
  • 熱がある
  • 食後やお酒を飲んだ後

あと、妊婦さんは、お医者さんと相談してからのほうが良いでしょう。

ここまでお伝えしてきた「冷えの改善方法」ですが、確かに、即効性があったり、冷えを改善する一般的な方法なので、試してみる価値ありですが、覚えておいていただきたいのは、あくまでも、上記の方法は、一時的なものであるということです。

手足が冷えたとき、どうにも我慢できなくて、すぐに温めたい!そう思った時の改善方法であって、冷えが根本から治ったわけではありません。

「冷えを根本的に治す方法」は、実は次の二つです。

  1. 狭くて少なくなった毛細血管を、よみがえらせる
  2. 血液をサラサラにする

毛細血管は、体中に熱を運んでいます。
そんな重要な部位が、狭くなったり少なくなっていたら大変ですよね。
なので、毛細血管は、刺激を受けないと、どんどん減って衰えて行くので、有酸素運動をして、毛細血管をよみがえらせるように努めたいところです。

また、血液がドロドロしていると、内臓機能が低下して水分代謝が悪くなり、体に熱が行き渡らなくなるため、冷えの症状が出てしまいます。

とはいえ、冷えの原因は、先にもお伝えしたように実に様々。血液はドロドロでないけど冷えてる人もいるわけです。
その場合には、血液サラサラ改善法だけに注目をしても意味はありません。
つまり、冷えを治す一番の方法は…

自分の冷えの原因を知り、その原因を取り除くこと」これこそが、一番の改善法となりますので、その点はどうぞお忘れなく!

おわりに

冷房のガンガンときいたオフィスの夏、そして外も中も寒い冬は、冷え性女子にとっては本当につらい季節です。

冷え性や血行不良は健康にも、そしてダイエットにとっても大敵といえます。

自分に合った冷え対策を万全にして、少しずつでも体質を改善していきましょう!

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