ビジネス年賀状のマナーと書き方 挨拶文はどう書く?例文テンプレート

ビジネス年賀状のマナー書き方
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12月ともなれば、ビジネスでの取引先等の年賀状の宛先リストを作成したり、郵便局へ年賀はがきを予約したりとだんだんと慌ただしくなってくる季節です。

ビジネスにおける年賀状は、仕事関係者や取引先に見せる最初の顔
新年早々、絶対に失敗したくないものです。

今回は、ビジネス年賀状のルール例文をまとめましたので、是非参考になさってください。

目次

ビジネス年賀状の基本的なマナー!

ビジネスであっても、プライベートであっても、年賀状を出すときに最も大切なことは同じです。それは「真心を込めて、失礼のないように」年賀状を作ることです。
ビジネスの場においては、年賀状の差出人と受取人の立場が対極なこともあります。どのような関係であっても、相手を尊重するために、マナーに則って年賀状を作成しましょう。

それでは、まずはビジネス年賀状の基本的なマナーをみていきましょう。

縦書き?横書き?

ビジネス年賀状は基本的に縦書きにします。横書きはカジュアルな印象が強く、相手に対して失礼にあたることがあります。ただし、クリエイティブな業界内での年賀状であれば、デザイン性を重視して横書きにしても良いかもしれません。
いずれにしても相手との関係性を鑑み、目上の方や取引先には縦書きにしたほうが無難でしょう。

どんな道具で書けばいいの?

年賀状に限らず、挨拶状を書く際にボールペンを使ってはいけません。特に年賀状は新年最初の挨拶ですから、黒の毛筆か黒または紺の万年筆を使用しましょう。
最近はパソコンで印字する方も多いと思います。その場合も、裏面の余白に一言直筆でメッセージを添えましょう。

書き損じた場合は?

修正液や二条線で消してはいけません。大変失礼にあたります。もったいないですが、新しいはがきに書き直しましょう。

表面の書き方。ビジネスだと宛名はどうする?

表面(あて名面)は相手のいわば「ステータス」を書く場所。最も礼を欠いてはいけない場所です。ルールをしっかり守って、バランスよくまとめましょう。

住所の書き方

都道府県名からしっかり書き、ビル名を省略せずに書きましょう。長くなったら二行に分けて書きましょう。その際、番地までを一行目に、ビル名以降を一行目の最初の文字より少し下げて二行目に書くと相手が読みやすいです。
住所は郵便番号の下2桁?3桁あたりに書くと全体的なバランスが良くなります。

会社名、部署名の書き方

会社名は住所の一文字目より少し下から書きはじめ、部署名は列を変えて会社名の一文字目より少し下から書きはじめます。

役職名とあて名の書き方

役職名はあて名の真上に書きます。「取締役」や「部長」といったように2、3文字であれば一行で、「取締役社長」や「常務執行役員」のように役職名が長い場合は二行に分けて書きましょう。

二行に分けるときは「取締役/社長」「常務/執行役員」のように分けます。二行合わせた幅が、あて名の幅を超えないように調節してください。

役職名の下に、すこし隙間を置いてあて名を続けて書きます。役職名に「様」を付けるのは間違いです。「様」は名前の下に付けましょう。

また、あて名ははがきの真ん中に来るようにしましょう。

差出人の書き方

会社名、部署名、役職名を省略せずに書きましょう。相手はここを見て返信するかもしれません。

情報に不足があると、相手に確認する手間をかけさせてしまいます。スマートではないですよね。

郵便番号も忘れずに書きましょう。

文字の大きさは?

あて名が最も大きく、次に相手の会社名、相手の住所の順に少しずつ小さくしていきましょう。

他の部分は全体のバランスを見ながら大きさを調節しましょう。

連名で書きたい場合は?

あて名を連名にすることは大変失礼です。また、相手も誰あてに出しているのか分からず困惑してしまいます。同じ会社の複数人に差し出すのなら、ひとりひとり別のはがきで出しましょう。

差出人の連名は可能です。その場合は役職が上の人を一番右にし、順に左へ並べて書きましょう。

また、社長名や部長名で予め印刷されたはがきがある場合、差出人名の横に手書きで「担当○○」と書き足しても大丈夫です。

全体的なバランスは大丈夫?

基本的なあて名書きのルールを守ることも大切ですが、全体のバランスを整えることも大切です。

例えば「取締役専務執行役員首都圏営業第一本部長」といったように、あて名の上にまとめるには長すぎる役職名もあります。こういった場合は、名前の一行前に役職名をずらしても良いでしょう。

ビジネス年賀状の挨拶文はどう書く?例文テンプレート

次に裏面の書き方をみていきましょう。裏面にも基本的なマナーがあります

ビジネス年賀状にふさわしい言葉、ふさわしくない言葉は?

ビジネス年賀状は相手をより尊重しなければいけません。そのため、最初の挨拶文には「丁重に」や「かしこまって」といった意味のある「恭」や「謹」が含まれるものを選びましょう。

例)
謹賀新年
恭賀新年
謹んで新年のお慶びを申し上げます

※「賀正」や「迎春」は対等な立場の相手に送る言葉です。ビジネス年賀状での使用は避けましょう。

忌み言葉を避ける

年賀状は一年の最初の挨拶ですから、不吉な予感をもたらす言葉は避けるべきです。具体的には「去る」「失う」「病む」「衰える」などです。従って「去年」と書くのはNGです。これは意外と知らない人にとってはうっかりしてしまう盲点かもしれませんね。「去年」ではなく、「昨年」か「旧年」と書きましょう。

背景画

年賀状をビジネスで送る場合に絵を入れる場合は、カジュアル過ぎないものが良いでしょう。自社商品の写真や新社屋の写真を載せる場合は控えめに。年賀状はあくまで前年のお礼と新年への挨拶がメインであることを忘れずに。

句読点はどうするの?

基本的に句読点は入れません。ただし、挨拶文が長文になった場合は、相手が読みやすいように句読点を入れても良いでしょう。

挨拶文の例文

【例文1(シンプルな文)】
謹賀新年
昨年は格別のお引立てを賜り厚く御礼申し上げます
本年も何卒倍旧のご指導を賜りますようお願い申し上げます
【例文2(自社商品の販売先へ)】
謹んで新年のお慶びを申し上げます
昨年中は格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます
本年も社員一丸となり一層の品質向上を目指して参る所存でございます
引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
【例文3(自社の紹介)】
恭賀新年
昨年は格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます
本年弊社は念願の新宿支店を開店することになりました
これもひとえに貴社のご支援の賜物と心から感謝申し上げます
貴社の益々のご繁栄と皆様のご健勝を祈念し
謹んで年頭の御祝辞を申し上げます

ビジネス年賀状に添える一言メッセージの文例集

挨拶文を印刷した場合は、自筆のメッセージを一言添えましょう。メッセージは相手ごとにふさわしい言葉を選ぶべきですが、参考までにいくつか例を挙げます。送り先ごとにアレンジしてお使いください。
なお、印刷された挨拶文と同じような意味合いのものは避けましょう

【例文1(誰にでも使えるシンプルなメッセージ)】
・本年もよろしくご指導くださいますようお願い申し上げます (「下さい」は使いません)
・○○様の益々のご活躍をお祈り申し上げます
【例文2(親しくしている取引先へのメッセージ)】
・○○会(会合名)では充実したひとときを過ごさせていただき、誠にありがとうございました
・ゴルフのご指導も何卒よろしくお願い申し上げます (懇意にしている相手のみ)

添える一言は、あくまで感謝の言葉や相手への気遣い、新年の挨拶です。担当者間で詰めるような具体的な要件は、別の機会に伝えましょう。

まとめ

ビジネスで年賀状を送る場合は、誰に送るかもよく考えて、失礼のないようにしましょう。

担当者、担当課長、担当部長、担当役員、社長…。関わる相手は大勢います。
全員に送るのか、代表して誰かに送るのか、その場合失礼にあたらないかを熟考して決めてください。

また、自社の上司に送る際は、会社の風習や社内ルールを予め確認したほうが良いでしょう。
上司によっては社内での年賀状のやり取りを好まない人もいます。

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